2024.05.15

【職員募集】令和6年度富山県職員「学芸員(日本文学・日本史学)」の募集について

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常設展

PERMANENT Exhibition

ヘルン文庫開設100年 没後120年 小泉八雲特集

2024年6月28日(金)2024年8月26日(月)

開催中

展示場所
ふるさと文学の蔵①
主な展示資料
写真(パネル)、書籍、小泉八雲愛用品、旧蔵書、文書など

『怪談』などの著作で知られる小泉八雲(ラフカディオ・ハーン 1850~1904)は、数多くの著作を通して明治の日本を欧米に紹介しました。ハーンの蔵書は、現在、富山大学附属図書館でヘルン文庫として保管されており、本年は、小泉八雲没後120年、ヘルン文庫の開設100年にあたります。

  ハーンは、ギリシャで生まれ、アイルランドで育ち、青年期に移民としてアメリカへ渡り、40歳で来日し、54歳で生涯を閉じるまで日本で過ごし、『知られざる日本の面影』や『怪談』等、今も世界中で読まれる作品を執筆しました。ヘルン文庫は、ハーンが生前、所蔵していた蔵書をまとめて保存している貴重な文庫です。蔵書は、欧米の文学作品、神話・民間伝承、歴史・哲学・宗教、東洋関係、自然科学から和漢書まで多岐にわたり、書込みも多く残されています。ハーンの頭の中そのものともいえるこの蔵書を閲覧するため、今も国内外から研究者が訪れています。
 また、ハーン自身は、その生涯で一度も富山を訪れたことがありませんが、なぜ富山にヘルン文庫があるのでしょうか。その経緯には、旧制富山高等学校(富山大学の前身校)の設立にかかわる物語があります。

  本展では、ハーンの蔵書とその研究成果の一端をご覧くとともに、ヘルン文庫が富山の地にやって来た運命的な物語についても、写真やゆかりの品を交えてお伝えします。