過去の企画展
PAST Special Exhibition
おわらと林秋路-風の盆の画家
2017年7月23日(日)〜2017年9月25日(月)
終了しました
- 開館時間
- 午前9時30分~午後6時(観覧受付は午後5時30分まで)
- 休 館 日
- 毎週火曜日 ※8月14日(月)は臨時開館します。
- 観 覧 料
- 一般500円(400円)、大学生400円(320円)
※( )内は20人以上の団体料金。企画展観覧券で常設展もご覧いただけます。
※次の方は、常設展・企画展ともに無料で観覧できます。
小・中・高校生およびこれに準ずる方、各種障害者手帳をお持ちの方。 - 備考
- 主催:高志の国文学館
特別協力:林 淑子、林 章一
協力:越中八尾観光協会、富山県民謡越中八尾おわら保存会、八尾おわら資料館
おわら節の情緒と優雅な踊りで全国的な人気を集める「おわら風の盆」。この雰囲気を伝えるのに欠かせないのが、八尾町出身の林秋路(1903~1973)が描くおわら風の盆の絵画や版画です。越中八尾おわら保存会の創設当初から、新踊りの振付けを図解で伝え、ポスターや絵葉書などを通じておわら風の盆の普及に貢献した秋路は、おわら節の歌詞の創作も行うなど、生涯を通じておわらと深い関わりを持ちました。おわらを熟知する秋路の描く絵と書には、おわら風の盆のもつ抒情性と洗練された美しさが余すところなく表現されています。
一方で秋路は、おわら絵だけでなく、美人画の模写作品、富山の風景や祭りなどを描いた作品も残しています。
また、秋路の作った手漉き和紙は文化人たちに愛され、吉井勇や小杉放庵らは秋路の人柄にひかれて親しく交流を続けました。このほか、俳句作りや商品図案の制作に取り組むなど、秋路は多彩な芸術家でもありました。
本企画展では、林秋路が表現したおわら風の盆について、直筆の書画や版画、おわらの歌詞などを通じて紹介します。
あわせて、文学者や芸術家との交流のありようや、秋路と文学との関わりなどについても明らかにすることで、<林秋路>の全体像を改めて提示していきたいと思います。