過去の常設展
PAST PERMANENT Exhibition
「戦後の富山俳壇―富山文学地図(2)」代表作と資料でたどる戦後の富山俳壇の歩み
2020年6月19日(金)〜2021年6月17日(木)
終了しました

- 展示場所
- ふるさと文学の蔵①
- 主な展示資料
- 山口花笠、前田普羅、中島杏子、金尾梅の門、黒田晩翠、福永鳴風などの直筆色紙など
立山のかぶさる町や水を打つ 前田普羅
とびからすかもめもきこゆ風ゆきげ 金尾梅の門
父祖の地や蜻蛉は赤き身をたるる 角川源義
戦禍は県内の俳壇に大きな打撃をもたらしましたが、俳句運動の動きはすぐに芽吹き、前田普羅は昭和21年(1946)「辛夷」を復刊、翌二十二年には金尾梅の門も「古志」を創刊(のちに「季節」に改題)しました。
県出身で角川書店の創業者である角川源義は、二十七年に日本の俳句隆盛の原動力となった雑誌「俳句」を創刊し、富山では会派を超えた富山県俳句連盟が結成されました。
本展では、戦後の富山俳壇を代表する俳人たちの「富山を詠んだ俳句23選」を中坪達哉(富山県俳句連盟会長)の選・解説でたどると共に、貴重な富山の俳句資料を一堂に展観します。