2024.10.02

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高志の国文学館

高志の国文学館

開催中の企画展

「生誕90年 井上ひさし展」

2024914(土)20241124(日)

 小説家、劇作家と幅広く活躍した井上ひさし(1934~2010)は、自ら遅筆堂を名乗るほど遅筆でした。しかし、その作品の完成度は高く、笑い、ことば遊び、パロディ、どんでん返しなど、ことばの魔術師と呼ばれるほど日本語の豊かさとおもしろさにあふれています。  放送作家として手がけた『ひょっこりひょうたん島』は国民的人気番組となり、1972年に『手鎖心中』で第67回直木賞を受賞、1981年に刊行した『吉里吉里人』で、第2回日本SF大賞、第33回讀賣文学賞を受賞しました。1984年には劇団こまつ座を旗揚げし、『頭痛肩こり樋口一葉』『父と暮せば』など、演劇史に残る話題作を発表し続けました。  生誕90年を記念する本展では、貴重な自筆原稿や創作資料、舞台映像(※)などにより、井上ひさしの放送作家としての出発、小説の仕事、また、「演劇にはとてつもない大きな力がある」と語った戯曲の仕事を紹介し、その文学世界に迫ります。   (※)舞台6作品のダイジェスト映像(約37分)を企画展示室内で上映しています。 映像提供/こまつ座      

次回の企画展

「没後20年 詩と出会う旅 南桂子の世界展」

2024127(土)2025211(火)

 南桂子(1911~2004)は、現在の富山県高岡市に生まれ、県立高岡高等女学校では絵画制作や詩作に親しむ多感な少女時代を過ごしました。戦後まもなく上京し、銅版画と出会った南は、パリやサンフランシスコなど海外で活躍し、詩情あふれる銅版画作品を残しました。  銅版画に出会う前の一時期、南は壺井栄に師事し、童話作家を志していたことがありました。新聞に掲載された作品のほか、遺品の巾着箱の中から詩や童話を書きつけた原稿用紙も見つかっており、南桂子のもうひとつのメルヘンの世界をのぞき見ることができます。  没後20 年に開催する本展では、銅版画と詩と童話をとおして南桂子の航路をたどり、メルヘンの世界を旅します。   画像 『うつむく青年』(谷川俊太郎・作、南桂子・装幀/装画、山梨シルクセンター出版部、1971年)

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