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高志の国文学館

高志の国文学館

開催中の企画展

堀辰雄生誕120年展 “風立ちぬ”堀辰雄と軽井沢の文学者たち

2024323(土)202463(月)

 堀辰雄(1904~1953)は、一高生だった大正12年(1923)の夏、室生犀星に伴われて初めて軽井沢を訪れ、その独特の雰囲気に魅了されます。その後も師である芥川龍之介や片山廣子、萩原朔太郎などの文学者と交流し、療養を兼ねてたびたび滞在。やがてこの地は、彼の文学にとって欠かせない場となっていきます。  堀は日本の私小説に飽き足らず、プルーストやリルケ、モーリヤックなど西洋文学の手法を採り入れたロマン(西洋の本格的な長編小説)を追求して、愛と青春、生と死などのテーマに挑み、『美しい村』『風立ちぬ』『菜穂子』などの作品を発表しました。これらは今なお若い世代の読者を魅了し続けています。また、日本の古典文学にも目を向け、『かげろふの日記』などの作品も著しました。  本展では、堀と軽井沢との関わりをたどりつつ、清新で詩心にあふれる堀の作風確立の過程と作品世界を、原稿、書簡、蔵書などの貴重な資料で紹介します。あわせて、片山廣子による芥川龍之介宛書簡(当館蔵)を特別公開し、堀と交流の深かった軽井沢ゆかりの文学者たちを紹介します。

次回の企画展

「しあわせにな~れ! 長谷川義史のえほん 展」

2024615(土)202492(月)

 長谷川義史のえほんは、つよい生命力が感じられるダイナミックな筆づかいと自由でのびのびとした構図に特徴があり、個性的で愛らしい登場人物がくりひろげるユーモアあふれるストーリーにより、読者をゆたかな笑いの世界へといざないます。  家族や大切な人との思い出や自身のルーツを題材にした作品には、ほろりとさせられたり、あたたかい気持ちにさせられたり、また、戦争や震災など世の中の動きを真摯にうけとめて描いた作品では、あたり前のようにある日常の大切さを教えてくれます。  本展は、みんなが笑顔になり、平和になってほしいというメッセージが込められた、長谷川義史のえほんの世界を原画で楽しめるよう、子どもたちへの夏休みのプレゼントとして企画しました。   画像 「しげちゃん」(室井滋・作、長谷川義史・絵、金の星社、2011年)

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